現在はリードフレーム事業本部の品質企画部で部長を務め、「車載用リードフレームの品質確立」というテーマのもと、品質企画と技術支援、２つのグループの業務を手掛けています。
私はミドルエイジでの転職、かつ理系出身の女性として初めて管理職に抜擢されたこともあり、正直、入社当初は不安もあり、かなり肩に力が入っていたと思います。しかし、人柄が良くフランクなメンバーたちに支えられ、すぐに職場に溶け込めました。今では後に続く人たちの目標になれるよう、より一層頑張りたいと、違う意味で力を入れています。

また、採用面接の際に掛けていただいた言葉の通り、業務改善を提案すると、「どんどん進めてください」と、ゴーサインをいただけました。
「文書管理のシステム化」はその一例です。私が入社した当時は、作業要領書や手順書などの文書をメールで管理担当者に送り、その都度担当者がフォルダ分けして管理。また、文書は3年に1回改定するルールがあるのですが、それも属人的に管理していました。これらを、人の手が介在しなくていいようにシステム化を提案。情報システム部の力を借りながら、当時のグループ内のメンバーが一丸となり、半年かけて導入しました。当初は戸惑う声もありましたが、皆さんが使いこなせるようになった今はすごく好評です。他の事業部からも「同じ文書管理システムを採り入れたい」と要望を受け、現在導入支援をしています。

また、自動車業界の品質管理マネジメントシステムであるIATFやISOについて、リードフレーム事業部の全メンバーがわかりやすく学べる仕組みをつくり、次世代に技術を伝承するための教育の体系化も始めました。国内外の事業所がそれぞれ行っている仕組みに横串を通し、標準化することにも取り掛かっています。
今後も、品質関連業務を手掛けるメンバーを集めてディスカッションする機会や、「失敗学」に基づいた教育の機会を設けるなど、どんどん提案していきたいです。