入社4年目に結婚。7年目には最初の出産をして、育児休暇を1年ほど取得しました。復帰後は海外出張などの業務を今まで通りできるか不安もありましたが、やりがいを強く感じていたので、また仕事に打ち込みたいと考え、上司に相談しました。すると、相談したことに対する感謝の言葉を伝えられたうえで、「よろしく頼むよ！ 私たちも全力でサポートするから、一緒に頑張ろう」とおっしゃってくださり、最前線の営業担当者として再び海外を飛び回るようになりました。

とはいえ、幼い子を育てながら1週間の海外出張に出かける生活を送るのは簡単ではありませんでした。それでもなんとかやっていけたのは、家族はもちろん、同僚の方々が支えてくださったおかげです。
三井ハイテックには皆で助け合う社風があり、営業部門の上司や同僚だけでなく、他部門の方からも仕事をサポートしていただきました。そのご恩を返そうと、私自身もまた別の場面でサポートしているところです。

2人目の子どもを出産した後、管理職を目指すようになりました。正直、「自分には難しいかな……」と思いもしたのですが、三井ハイテックには男女関係なくチャンスを与えてくれる風土があります。だから、「もしかしたら自分ももう一段上に行けるのではないか」と挑戦する気持ちを抱くことができました。
海外の取引先に、女性マネジャーが多かったことも刺激になりました。同じように子育てをしている人もいて、今後のキャリアを考えるヒントもいただきました。

そうして仕事に打ち込んだ結果、管理職に昇進。海外営業部の部長まで務め、以後も最前線の営業に携わりました。
具体的には新製品の取引開始を目指し、当社のマネジメント層や設計責任者と連携しながら、顧客の経営層および設計責任者に対して定期的にアプローチを実施。顧客のニーズに応える当社の提供価値を丁寧に訴求して信頼関係を築き、新たなお取引を開始することができました。
また、コロナ禍による半導体不足で業界全体が混乱する中、安定供給を実現するため、社内と顧客との間で綿密な調整を行いました。その結果、長年お付き合いのある顧客とのパートナーシップをさらに強化することができ、リードフレーム業界では稀な、長期的なお取引のご契約をいただくことにもつながりました。

結局、約30年にわたってリードフレームの世界に身を置かせていただきましたが、管理職として、かつての自分が目指した姿を実現することができて非常に嬉しかったです。