入社後は、リードフレーム事業の経理を担当することになりました。主な仕事は月次決算業務で、売上や経費などのデータを確認した上で、原価計算を行い、その月の事業部の業績を確定させます。リードフレームの工場見学に行ったときの熱気──音や匂い、機械が実際に動いている姿を目の当たりにし、改めて「ものづくりの会社に入ったんだな……」と実感しました。私自身の手で直接ものづくりをしないとしても、現場を見てからは「少しでも貢献したい」と、それまで経験のなかった会計知識を必死で学んだ記憶があります。
経理部所属ではあったものの、事業理解を深めるため、２つの工場に合わせて２〜３年ほど常駐する経験もしました。当初、製造部門の方々とお話ししても、専門的な内容がさっぱり理解できなかったのですが、親切に教えてくださったおかげで、経理上の数字と製造現場で行われていることがつながり、リアルに理解できるように。「私も少しはものづくりに貢献できている」──そんな実感を持つようになりました。

入社3年目には会社の基幹システムの入れ替えにも関わりました。私の担当は、製品の収支を「見える化」するための仕組みづくり。当時は右も左もわからない状況でしたが、会社の業務改革に立ち会うことができ、大きなやりがいを感じたのも良い思い出です。

新卒から17年間働いてみて実感しているのは、三井ハイテックは「女性にとって働きやすい魅力が詰まった会社」だということです。私自身、産休・育休を２回取得していますし、1回目の育休復帰後は1時間の時短で勤務をしました。三井ハイテックでは、時短勤務は子どもが小学6年生まで認められています。また時差出勤制度もあり、例えば人より15分遅く勤務時間をスタートさせることもできます。
そうした制度面に加え、最大の魅力は本当に男女の垣根がないことです。若手もどんどん登用されますし、キャリアを追い求めたい人にとってはすごく良い会社だと思います。
「育児をしながらでもキャリアも追い求められるんだ」と、若手社員にとってのロールモデルになれるよう、これからも頑張っていきたいと思います。