世界初、積層鉄心自働積層金型の実用化
          −MACシステム(2)


MACシステムの開発
 私は、GM社(ゼネラル・モータース社)から基本特許を買い、「モーターになる電磁鋼板のコアを打抜きと同時に金型内部で積層すると大幅に工程が短縮すること」を目標におき、開発を進めました。

 従来は、完成までステーターで4工程、ローターで10工程の合計14工程かかって仕上げていましたが、MACシステムは金型の中で、モーターコアを打ち抜きながら計量、スキュー、回し積み、かしめ(結束)まで、再カシメプレス工程なしで、一貫して行えるようになりました。その結果、ステーターで1工程、ローターで3工程の合計4工程へ大幅に短縮することに成功しています。


世界初の実用化
 MACシステムの考え方としては、GM社が特許を持っていましたが、当社の基幹技術である超精密加工技術を応用し、切刃に超硬材を使用し実用化したのは当社が初めてです。

 開発当初は、国内の技術者には受け入れてもらえなかったため、私は市場を海外に求めました。三井のMAC製品を米国、ヨーロッパで展開したことにより、日本に逆輸入され、日本国内でもMACシステムが採用され始めました。

 この画期的な技術開発は、その後の家電製品の普及に大いに貢献しています。

 また、MACシステムの転積技術で、モーターコア材料の板厚偏差による積層誤差を少なくすることが可能になったため、打ち抜いた瞬間、精密に積層されエアーギャップ(ステーターとローターの間の隙間)が狭まり、小さいモーターでも大出力が出せるようになり、その後のモーターの小型化に大きく貢献しました。


MACシステム実写映像
MACシステムCG映像
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